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2026/08/28

【獣医師監修】要注意、7歳頃から犬の筋肉は静かに減っていく

元気に走る小型犬

愛犬が年齢を重ねるにつれて、
「寝ている時間が増えた」
「散歩の距離が短くなった」
「以前ほど遊ばなくなった」
そんな変化を感じることはありませんか?

 

多くの飼い主さんは、それを「年齢のせい」と考えます。もちろん加齢による変化もありますが、その裏で見過ごされがちなものがあります。それが「筋肉の減少」です。
筋肉という言葉を聞くと、アジリティや競技に出場するような、運動能力の高い犬を思い浮かべる方もいるかもしれません。

 

しかし、愛犬にとっても筋肉は特別なものではありません。

 

犬は4本の足を使い、歩き、走り、階段を上り下りするなど、毎日の運動のほとんどを筋肉によって支えています。つまり犬にとって筋肉は、「運動するため」のものではなく、「生活するため」に欠かせない大切な組織なのです。

 

年齢を重ねると活動量が低下し、それに伴って筋肉も少しずつ減っていきます。ここで知っておいていただきたいのは、「筋力が衰えること」と「筋肉が減ること」は同じではないということです。筋力の低下は、一時的な運動不足などが原因で起こることもありますが、筋肉そのものが失われると、元の状態まで取り戻すことは簡単ではありません。

 

筋肉が減る。動くことが億劫になる。
活動量が減る。さらに筋肉が減る。

 

筋肉が減る→動くのを嫌がる→活動量が減る→さらに筋肉が減る、の4つのサイクル

この悪循環が進むと、自分の力で立ち上がることさえ難しくなる場合があります。

 

  • 散歩の途中で立ち止まることが増えた
  • ソファや段差をためらうようになった
  • 寝ている時間が長くなった
  • 後ろ足が細くなったように感じる

 

このような変化が見られる場合は、単なる年齢のせいではなく、筋肉の減少が関係しているかもしれません。

 

では、筋肉を維持するために大切なものは何でしょうか。
それが、たんぱく質です。

 

最近では、人の健康においても「たんぱく質をしっかり摂ること」の重要性が見直され、筋肉量の維持や健康寿命との関係が広く知られるようになってきました。実は、犬にとってたんぱく質は人よりもさらに重要な栄養素なのです。

 

お肉を食べる女性と、ドッグフードを食べる小型犬

 

ドッグフード選びにおいて、「高たんぱく」と聞くと、「摂りすぎでは?」と感じる方もいるかもしれません。しかし、その考えは人の食事を基準にしたものです。犬は元来、肉食動物を祖先に持つ動物であり、人よりも多くのたんぱく質を必要としています。

 

犬にとってたんぱく質は特別な栄養素ではなく、体をつくり、筋肉を維持し、生涯にわたって健康に「生活するため」の重要な栄養素です。フードを選ぶ際は、主原料がお肉になっているか、犬が利用しやすい良質なたんぱく質が十分に含まれているかを確認しましょう。

 

筋肉は、失ってからでは遅いものです。衰えが目立ってから対策するのではなく、元気な今から筋肉を守ること。毎日の食事で積み重ねるたんぱく質が、愛犬の体づくりと、その先の健康寿命を支えていくのです。

 


獣医師の先生にお聞きしました!獣医師・岐阜大学名誉教授 深田恒夫先生