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2026/01/23

【獣医師監修】なぜ“たんぱく質”で犬はかわいくなるの?——かわいさの科学

毛づやの良い小型犬の写真

「最近、うちの子、なんだか前よりかわいくなった気がする」
「毛がフワッとして、目までキラキラして見える」

 

ふとした瞬間に感じる愛犬の“見た目の変化”。それは決して親バカだからでも、気のせいでもありません。

 

実はその変化の裏側には、毎日の食事、特に“たんぱく質”の力が深く関わっています。
なぜ高たんぱく質の食事設計が、見た目の印象=「かわいさ」にまで影響するのか。今回は獣医師監修のもと、その理由をやさしく、そして科学的に解き明かします。

 

 

「かわいい」と感じる要素の多くは、“たんぱく質”でできている

 

私たちヒトの母乳に含まれるたんぱく質の割合は約8%ですが、犬の母乳には約33%ものたんぱく質が含まれています。
この違いは、犬が本来肉食寄りの雑食動物であり、成長や体の維持にヒトよりも多くのたんぱく質を必要とする生き物であることを示しています。
つまり、たんぱく質は犬にとって「特別な栄養素」ではなく、本来の体をつくり、健康を保つための基礎中の基礎なのです。

 
母乳グラフ

※詳しくはこちらの記事もご覧ください 【獣医師監修】たんぱく質の重要性 犬にとって必要な量は?

 

だからこそ、日々の食事で十分なたんぱく質が満たされているかどうかは、体調だけでなく、見た目の印象にまで大きく影響します。飼い主が愛犬を見て「かわいい!」と感じる瞬間。

例えば、

 

・毛づやが良く、フンワリしている
・顔まわりがスッキリしている
・体のラインが引き締まって見える
・表情が明るく、どこかイキイキしている

 

これらはすべて、体の内側で「修復」と「代謝」が正しく回っているサイン。そして、その土台となる材料こそがたんぱく質なのです。

 

 

 

高たんぱく質が“かわいさ”につながる理由

 

たんぱく質を十分に摂ることで、体の修復スピードは大きく変わります。
その結果、見た目にもはっきりとした変化が現れます。

 

・傷んだ被毛の修復がスムーズになる
・皮膚のターンオーバーが整う
・筋肉がつき、輪郭が引き締まる
・代謝が高まり、顔つきまでイキイキする

 

つまり、体の中が整うことで、外見も自然と整っていくのです。
改めて、たんぱく質の摂取から愛犬が「かわいくなる」までの流れを見てみましょう。

 

・体をつくる材料がしっかり満たされる
・免疫力が高まり、代謝が安定する
・体調が整い、余分な脂肪がつきにくくなる
・毛づやが出て、体型が引き締まる
・目の輝きや表情が明るくなる

 

これは偶然ではありません。たんぱく質が、体の修復サイクルを正しく回してくれている証拠なのです。

 

毛づやが良く、表情がイキイキした小型犬

 

かわいさは“健康の積み重ね”でできている

 

たんぱく質をしっかり摂ることで、体は毎日コツコツと作り変えられます。
その積み重ねが、引き締まった体型、美しい毛づや、健やかな皮膚、すっきりとした顔周りといった「かわいい」を形づくっていきます。

 

感覚的に感じていた“かわいさ”には、実はちゃんとした科学的な理由があり、それを支えているのが、毎日のごはんに含まれるたんぱく質なのです。
良質なたんぱく質をしっかり摂れるバランスの良い食事を選び、愛犬の「かわいい」を育てていきましょう。

 


獣医師の先生にお聞きしました!獣医師・岐阜大学名誉教授 深田恒夫先生