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2025/10/24

【獣医師監修】 食欲は増えるのに代謝は落ちる。避妊・去勢後こそたんぱく質が必要な理由

避妊去勢後の説明をする医師

ホルモンの変化が食欲と代謝に影響

 

避妊・去勢を行うと、性ホルモンの分泌がなくなります。
これにより、食欲を抑制する働きが弱まり、活動量が減少。繁殖のために必要だったエネルギー消費もなくなるため、太りやすい体質へと変化していきます。

犬は本来、繁殖相手を探し求める行動や、性ホルモンによる攻撃性の高まりなどで多くのエネルギーを消費しています。しかし、避妊・去勢後にはそのエネルギー消費がなくなり、余ったエネルギーが脂肪に置き換わってしまいます。

 

 

 

筋肉量の減少も“太りやすさ”の要因に

 

メス犬の性ホルモンには食欲を抑える作用があり、これはオス犬にも少量分泌されています。避妊・去勢後はその働きが弱まることで食欲が増加しやすくなります。
さらにオスのホルモンの減少は筋肉量の低下につながります。筋肉は熱を生み出す代謝の中心です。筋肉量が減ることで基礎代謝が落ち、消費カロリーが減ってしまうのです。
とはいえ、中には体格がほとんど変わらない犬もいます。避妊・去勢手術後の体重増加の仕組みについては完全に解明されていない部分もありますが、現在の研究では「食欲増進」と「エネルギー消費の減少」の両方が関係していると考えられています。

手術後の犬(まったり寝そべっている)「食欲↑」「代謝↓」

研究が示す“消費エネルギーの低下”

 

ある研究(Anatharanman-Barr, 1990)では、犬の絶食時のエネルギー消費量が
37.1 kcal/体重kg/日 なのに対し 手術90日後には 35.3 kcal/体重kg/日に減少していたとの報告もあります。
一見するとわずかな差でも、日々積み重なると体重増加につながることは明らかです。

 

 

 

「食事量を減らす」だけでは悪循環に

 

避妊去勢後の体重管理のために、単純にフード量を減らすのは危険です。フードの量を減らすことで必要なたんぱく質まで不足し、筋肉量が落ちれば、さらに代謝が下がって太りやすくなるという悪循環に陥ってしまいます。
だからこそ大切なのは、高たんぱく・低脂質の食事です。筋肉を維持しながら脂肪の蓄積を抑えることで、健康的な体型管理が可能になります。

 

食事量を減らす→筋肉量が減る→基礎代謝が落ちる→脂肪が増える→食事を減らす(もとに戻る)のサイクル

 

リガロが選ばれる理由

 

リガロは「お肉を第一主原料」とした高たんぱく設計でありながら、脂質は控えめです。
避妊・去勢後の犬に必要な筋肉を維持しながら太らせない栄養設計になっています。

 

 

 

避妊・去勢後に太りやすくなるのは自然な体の変化

 

大切なのは「ただ食べる量を減らす」のではなく、質の高いたんぱく質を継続的に摂取し、筋肉を維持し代謝を落とさない食事管理をすることです。

 

高たんぱく・低脂質の食事→筋肉量の維持・向上→基礎代謝が上がる→太りにくい体に

 

この様に、多くの面で犬にとってのたんぱく質の重要性が見直されていることから、近年高たんぱく設計のドッグフードが増えてきています。

しかし、日本で売られている高たんぱくドッグフードの多くは、海外の活動量の多い中大型犬向けのものがそのまま販売されており、その様なドッグフードは高たんぱくであると同時に高脂質であることが少なくありません。

リガロは高たんぱくでありながら低脂質にこだわったレシピですので、運動量の少ない日本の室内犬にぴったりなドッグフードです。